新刊! 『ぱん歴』 創刊準備0

─いっぱん人の いっぱん人によるいっぱん人のための歴史お勉強本レビュー誌

 

岩波ジュニア新書、津野田興一先生著『世界史読書案内』の紹介本(92著作)をぜ~んぶ読んでみた!

 

978-4-9908862-6-4  C0420

A5判 212ページ

1400円+税

2024年4月11日刊(Amazonで受付始まりました~)

 

いっぱんの読者による、一般向け歴史の本(人文書)のレビュー誌をはじめます!

なぜか。

今、ひどい世の中です。

戦争が、虐殺が、差別が、ビンボーが、災害被害者へのネグレクトがとまらない。

どうしたらいいのか、どんなことならできるか、

答えをくれるはずの人文学までが、いまや「役に立たないもの」として排除の対象になってます。

だからこんな世の中でがんばってる、中身が濃くて真剣で面白くて親切で丁寧に作られた歴史の本・著者の先生・編集者さんを、応援したいのです! 

一般向け歴史の本の書評家が、層をなして育ったらすてきだと願っています。

 

手始めに「創刊準備0号」を作りました。

内容は、“岩波ジュニア新書、津野田興一先生著『世界史読書案内』の紹介本(92著作)を、ジュニアじゃないけどぜ~んぶ読んでみた!”。

世界史初心者のオトナ3人が脳みそをフル回転させ、激動の世界史ととっくみ合いをしています。

 

ご関心いただけましたらとてもうれしく存じます。

2025年暮れ予定の創刊に向け、書評家募集中! 「お問合せ」からご連絡くださいましたらありがたいです。

ただし「慰安婦はいなかった」などトンデモ系のかたはご遠慮くださいませ)

 

■著者■

鱶御前(ふか・ごぜん):女城主。天文1年生まれ。492歳。去年の読書冊数は401冊。

くりりん・もんろー:家事手伝い。大河ドラマは好きだが世界史は不案内。去年の読書冊数は243冊。

編集人(栗林佐知):けいこう舎編集人、雑用、経理係

 

■目次■

■歴史の本のレビュー誌をつくります。(扉) 1
■本文
【0】はじめに(『世界史読書案内』「はじめに」より)
〔1〕小田中直樹『歴史学ってなんだ?』 6
〔2〕竹田青嗣『哲学ってなんだ 自分と社会を知る』 8  

【1】国民国家(同、第1章「国民国家が生まれ、広がる」より)
〔3〕田中克彦『ことばと国家』  10
〔4〕遅塚忠躬『フランス革命 歴史における劇薬』 12
〔5〕谷川稔『国民国家とナショナリズム』 14
〔6〕波多野裕造『物語 アイルランドの歴史 欧州連合に賭ける“妖精の国”』 16
〔7〕藤沢道郎『物語 イタリアの歴史 解体から統一まで』 19
〔8〕猿谷要『物語 アメリカの歴史 超大国の行方』 22
〔9〕加藤博『イスラーム世界の危機と改革』 23
〔10〕矢口祐人『ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で』 25
〔11〕陳舜臣『実録アヘン戦争』 27
〔12〕パール・バック『大地』新居格・中野好夫訳 30
〔13〕佐藤雅美『大君の通貨 幕末「円ドル」戦争』 32
〔14〕三谷博ほか編『大人のための近現代史 19世紀編』 34
〔15〕陸奥宗光、中塚明校注『蹇蹇録 日清戦争外交秘録』  36
〔16〕山室信一『日露戦争の世紀 連鎖視点から見る日本と世界』 40

【2】二〇世紀(同、第2章「二〇世紀という時代」より)
〔17〕池上彰『そうだったのか! 現代史』42
〔18〕レマルク『西部戦線異状なし』秦豊吉訳 43
〔19〕松田道雄『ロシアの革命 世界の歴史22』 45
〔20〕牟田口義郎『アラビアのロレンスを求めて アラブ・イスラエル紛争前夜を行く』 48
〔21〕魯迅『阿Q正伝・狂人日記』竹内好訳 50
〔22〕横山宏章『中華民国 賢人支配の善政主義』 52
〔23〕松尾尊兊編『石橋湛山評論集』 54
〔24〕ジェームズ・クラベル『23分間の奇跡』青島幸男訳 56
〔25〕V・E・フランクル『夜と霧』霜山徳爾訳(新版/池田香代子訳) 56
〔26〕堀田善衛『インドで考えたこと』 60
〔27〕高橋和夫『アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図』  63
〔28〕酒井啓子『イラクとアメリカ』 66
〔29〕諸星清佳『中国革命の夢が潰えたとき 毛沢東に裏切られた人々』 67
〔30〕山崎豊子『大地の子』 68
〔31〕金城一紀『GO』講談社 70
〔32〕J・アンドレアス『戦争中毒 アメリカが軍国主義を脱け出せない本当の理由』きくちゆみ監訳 72
〔33〕猿谷要編『アメリカ大統領物語』 73
〔34〕本田創造『アメリカ黒人の歴史(新版)』 75
〔35〕F・ドルーシュ総合編集『ヨーロッパの歴史 欧州共通教科書』 花上克巳訳、木村尚三郎監修 77
〔36〕和田春樹『歴史としての社会主義』 80
〔37〕ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』染谷茂訳 82
〔38〕坂口尚『石の花』  84
〔39〕アル・ゴア『不都合な真実』枝廣淳子訳 87
〔40〕福岡伸一『生物と無生物のあいだ』 88
〔41〕視覚デザイン研究所編集室編『巨匠に教わる絵画の見かた』 90

【3】各地の歴史(同、第3章「世界各地の「個性」がつくられた!」より)
〔42〕J・エルナンデスほか『バルミ 地中海沿岸の都市』川添登、木村尚三郎監訳  92
〔43〕河合信和『ネアンデルタールと現代人 ヒトの500万年史』 93
〔44〕中尾佐助『栽培植物と農耕の起源』 96
〔45〕小林登志子『シュメル 人類最古の文明』 98
〔46〕シュリーマン『古代への情熱 シュリーマン自伝』村田数之亮訳  101
〔47〕森谷公俊『アレクサンドロス大王 「世界征服者」の虚像と実像』  103
〔48〕ソポクレス『オイディプス王』藤沢令夫訳   105
〔49〕吉村忠典『古代ローマ帝国 その支配の実像』  108
〔50〕弓削達『ローマ帝国とキリスト教 世界の歴史5』   111
〔51〕弓削達『アグリッピーナ物語』 113
〔52〕妹尾河童『河童が覗いたインド』 114
〔53〕小倉貞男『物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム』 116
〔54〕『孫子』金谷治訳注  119
〔55〕陳舜臣『小説 十八史略』(全六巻)  121
〔56〕平㔟隆郎『「史記」二二〇〇年の虚実 
                年代矛盾の謎と隠された正統観』 125
〔57〕中島敦『李陵・山月記』 127
〔58〕宮崎市定『大唐帝国 世界の歴史7』 130
〔59〕井上靖『敦煌』 131
〔60〕杉山正明『クビライの挑戦 モンゴル海上帝国への道』 133
〔61〕後藤明『ビジュアル版 イスラーム歴史物語』 135
〔62〕井筒俊彦訳『コーラン』 138
〔63〕〔64〕〔65〕新書イスラームの世界史 1~3
 佐藤次高・鈴木董 編『都市の文明イスラーム』
 鈴木董 編『パクス・イスラミカの世紀』
 坂本勉・鈴木董 編『イスラーム復興はなるか』 142
〔66〕堀米庸三『中世の光と影』 146
〔67〕鯖田豊之『肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見』 148
〔68〕高山博『中世シチリア王国』 150
〔69〕阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界』 154
〔70〕ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』河島英昭訳  158
〔71〕今野國雄『修道院 祈り・禁欲・労働の源流』 160
〔72〕山内進『十字軍の思想』 162
〔73〕佐藤賢一『英仏百年戦争』 163
〔74〕デビッド・マコーレイ『カテドラル 最も美しい大聖堂のできあがるまで』飯田喜四郎訳 166

【4】世界の広がり(同、第4章「世界がひとつにつながった!」より)
〔75〕岸本美緒『東アジアの「近世」』 168
〔76〕ラス・カサス『インディアスの破壊についての簡潔な報告』染田秀藤訳 169
〔77〕山本紀夫『ジャガイモのきた道 文明・飢饉・戦争』 171
〔78〕伊藤章治『ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」』 173
〔79〕鈴木董『オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」』 174
〔80〕宮崎市定『科挙 中国の試験地獄』 178
〔81〕寺田隆信『永楽帝』 180
〔82〕上垣外憲一『雨森芳洲 元禄享保の国際人』  181
〔83〕網野善彦『日本社会の歴史』 184
〔84〕ペリン『鉄砲をすてた日本人 日本史に学ぶ軍縮』川勝平太訳 187
〔85〕マキアヴェッリ『君主論』河島英昭訳 189
〔86〕長谷川輝夫『聖なる王権ブルボン家』 192
〔87〕川北稔『砂糖の歴史』 194
〔88〕大塚久雄『社会科学の方法 ヴェーバーとマルクス』 196
〔89〕ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』大塚久雄訳 199
〔90〕坂井榮八郎『ドイツ史10講』 201

【5】歴史の中の現代(同、終章「歴史の中で生きてゆく」より)
〔91〕E・H・ノーマン『クリオの顔 歴史随想集』 大窪愿二 編訳 204
〔92〕『荒れ野の40年 ヴァイツゼッカー大統領演説全文』永井清彦訳 206                             

■編集後記 208
■創刊するつもりの辞 210