けいこう舎の新たなる野望! 3年後、歴史小説の書評誌を!

 けいこう舎ではこれから、文学案内と歴史の本を出していこうと思っています。

 その中で、力を入れたいのが、歴史小説の評論を育てたい、ということです。

 

 歴史がどのように物語られるか、ということは、現代や未来の社会を作る上で、とても大きな役割を果たしていると思います。

 

 かつては、国民作家といわれた司馬遼太郎、吉川英治、山本周五郎をはじめ、独自の人間観、歴史観をしっかり据えた、そして巻おく能わないようなおもしろい作品がどんどん世に送り出され、多くの読者を魅了していました。

 

 その状況に比べると、「本が読まれなくなった」ということを考慮しても、近頃の歴史小説は、本当に元気がないように思います。

 出版社の経済力が弱り、長い物語を作家がのびのび書くことが出来なくなっていること。

 しっかり「社会を見る目」がすわった作家が少ないこと。

 才能と見識をもった新人作家を、見いだし育てるだけの力のある編集者が、激減していること、

 などの状況が見られるように思います。

 

 小学生の頃から歴史が大好きだった編集人。
 海音寺潮五郎、村上元三、陳舜臣、永井路子、杉本苑子、白石一郎、滝口康彦など、かつて夢中になって読んでいたような作家たちの作品と肩をならべるような作家・作品が、登場してほしいと願っています。

 

 それにはまず、読み手が盛り上がること、読み功者の層を厚くすること、が必要ではないかと思います。

 それで、歴史小説を語る場を設けたいと思うのです。

 

 また、日本の歴史だけでなく、世界史も領域として含みたいと思います。

 どうも、日本の歴史が好きな人は、視野が狭い傾向が見られますし、

 海外文学や世界史が好きな方は、日本史好きに対して、「ちょっとウヨいのでは?」という偏見があるように思います。たしかに、SNSなどで、歴史小説・漫画好きの人には、そうでない人より、その傾向があることは否定できないようにも思います。

 なので、この垣根を取っ払って、伸びやかに歴史と物語を語れる場にしたいと思います!

 

 歴史小説が大好きで、書評の書ける方、どうかおいでください!!
(ギャラは図書カードくらいかもしれませんが……)

 

 もちろん、「従軍慰安婦はいなかった」などとお考えの方は論外です!

 

 来年あたりには準備号を出したいと思っています!

 

 

 →編集人のツイッターアカウントで、#歴小ノック というのをやっています。

  歴史小説がお好きな方、ぜひ一緒にやりませんか。

 

 ご関心いただけましたら、うれしく存じます。

 

2023年4月8日